ブログ/2019-12-03
足利義詮
滅びてゆくもの 有終の美を飾る様を 見てくれようぞ
そなたには 見せてくれよう
如何に 栄華を極め 誇りようとも
日に月にまたお土 山に海に
捧げておらぬものは
いずれ滅びようぞ
日に月に星に祈るが良い
何事も恐れることはない
我が身 備わるものを信ぜよ それが宿命
命(めい)を 宿しているという
その命は 何かが起こり
その作用が 出来事に 現れたとき
そなたの命 宿しているものが動くということじゃ
宿命とは 問題を切り抜けることである
己の命(めい)をば 信ぜよということである
己の命を 宿している命(いのち)の力を
そして仏の知恵を借り
成すべきことを果たすというわけである
仕来る(しきたる)こと それは美しい
ありふれたものの中にある 精妙な均衡を持って おさまる
その有様を 見せて頂くという事であります
実は 何事もすべて 美しいものであると
仮に それが滅ぶものであれども
最後には惜しまれ また許されて 滅びゆく
人々は 自らの有り様(ありよう)を知り 心を尽くし
美と調和を果たし補うことを覚えれば
またある所で 力を誇り
いかように崇められても
滅ぶときには
一瞬にして滅ぶのである
その時が本当に 美しい様である
憎しみと怒りにより作られし城は
滅びゆくことになろう
その有様を見届けるが良い
人が生きるということ
自らの命を持って生きるという つとめに対して
まだ心が遠いようでありますが
今後 人々の命が 何かによって
脅かされていると知った頃には
宿命を悟り 自らの命を生かし
この世に尽くすことになろう
見極めるというのは
そういう時期に起こること
今はまだ魑魅魍魎（ちみもうりょう）
まさにそのような次第である
何事にも負けずお進み下さい
寿命を延ばし 命を果たすように
そのことを お守りくだされば
我らもその命を 守らうる
しかと申し明かす次第であります
2017年1月16日鎌倉 霊媒 緑真名美
